2006年04月04日

Sigur Rós @なんばHatch

日付が変わったので昨日のことになります。Sigur Rósの単独来日公演に行ってきました。

本当にすごかったです。フジ行っとけば良かったと思いました。あんな音楽、あんなライブ、世界中のどこを探したって他にないです。照明の演出が素晴らしく、音楽と合わさるとトリップしてしまいそうな鳥肌ものの情景でした。光と音が作るSigur Rós世界。まさにLights And Sounds、あ、それはYellowcardでしたね、すいません。

この衝撃この感動を言葉にするのは難しいです。言葉にすると安っぽくつまらなくなってしまうのはもう分かっています。でも忘れてしまうのはもっと嫌なので、拙い表現力ながら出来る限り記録しておくことにします。


到着すると、すでに場内は霧がたちこめており、ステージは青いライトで照らされていました。Sigur Rósの幻想的なショーは待ち時間から始まっているのです。客は同世代〜やや年上。大学生や社会人の若い人が多いようでしたが、もっと上の人もちらほらいました。

予定通り19時に開演。前座のAminaが静かに登場。色鮮やかなワンピースに身をつつんだ4人の女性。観客からは「かわいい!」という声も。この数日前にテレビで『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』が放送されていたわけですが、まるでそこからエルフが飛び出してきたようなルックスと、美しく透明な音世界。チェロなどの弦楽器、鉄琴、オルガンのほか見たこともないような様々な種類の楽器を演奏していました。一斉にベルを叩くところでは妖精たちが遊んでいるようでとても楽しそう。前座らしくSigur Rósファンが好きそうな幻想的な音楽でとてもいい雰囲気でした。


前座が終わるとステージに白い幕がかかります。幕は薄くて裏側の様子がほんの少しだけ透けて見えるのですが、たとえメンバーが通っていたとしてもシルエットだけなのでわかりません。

20時、Takk...のイントロとともに幕に映像が映し出されます。夕日に染まる水面のような赤い情景。それとクロスフェードしてステージの奥からもライトが当たり、幕には楽器のシルエットが大きく映ります。そして動く人の影。メンバーの登場で歓声が。そのまま幕には演奏するメンバーの大きなシルエットと正面からの映像が入り乱れるように次々と映ります。Glósóli後半の轟音では鳥肌がたちました。このオープニングの衝撃は想像以上で、このあと幕が開いてからの曲がおとなしく感じられるほどでした。

演奏されたのはTakk...からの曲が多かったです。Gongはドラムが心地よくてゆらゆら揺れてしまいました。マイクスタンドに手をかけるJónsi、チェロの弓がまっすぐ上にのびています。声はCDで聴いたまんまどころか暗闇に響きわたる独特のファルセットは神々しささえ漂っていました。

圧巻はOlsen Olsen、Hoppípolla、Með Blóðnasir。Aminaの皆さんもストリングスでサポート、ステージ奥からの光が演奏者をフラッシュのように照らし、人が次々に現れたり消えたりしているように見えました。

Heysatanの最後、ステージが暗くなりメンバーが順に去っていきます。鳴り止まない拍手。この時間はかなり長く感じられました。しばらくするとメンバーが再び登場。Jónsiが何かを喋ります。アイスランド語らしく意味はわかりません。英語も少し入っていましたが訛りがきつくてよくわかりませんでした(笑)で、突然「お誕生日の歌」inアイスランド語。誰か誕生日だったんでしょうね。会場からは手拍子が起こりとてもあたたかな雰囲気につつまれました。

アンコールはアルバム( )からUntitled 8。再び薄いベールのような幕が閉じていきます。めまぐるしい人のシルエットと映像のフラッシュ。会場は完全にSigur Rósの世界に飲み込まれていました。リズムに合わせ揺れている人、頭を動かしている人も少しいましたが、ほとんどの人は微動だにせず立ち尽くしていました。

盛大な拍手に包まれて幕が開きます。ステージ奥のスクリーンには大きなTakk...の文字が浮かんでいました。メンバーがAminaの皆さんとともにステージ前方に並び、深々とお辞儀。いっそう大きくなる拍手はメンバーが去っても止む気配はありません。嬉しそうにまた登場、さっきと全く同じように横一列に並んでお辞儀。電気がついて終了のアナウンスが流れてもまだ拍手は続いていて、満面の笑みでメンバーまたまた登場、本日3度目のお辞儀。本当に嬉しそうでこっちもニンマリしてしまいました。


終わったのは10時きっかり。本編Sigur Rósだけでなんと2時間です!驚きです。そんなに長かった印象がまるでないのです。気づくと足腰がものすごくだるくなっていました。前座や待ち時間を入れれば3〜4時間ほとんど動かず立ちっぱなしだったわけですからまあ当然ですね。それでも全く長く感じさせないところはさすがです。


もう別世界でした。あの時あの場所には何かが棲んでいました。何かが光臨していました。終わったあとはしばらく放心、今もあのフラッシュと轟音から目覚めることが出来ません。セットリスト順にMP3プレーヤーのプレイリストを組んで余韻に浸っています。

これからもずっと記憶に残りそうな特別なライブ。最後はやはりアイスランド語のあの言葉で締めたいと思います。Sigur RósとAminaの皆さん、Takk!




[SET LIST]
Sigur Rós @なんばHatch, 2006.4.3.Mon

Takk...
Glósóli
Ný Batteri
Sæglópur
Njosnavelin (Untitled #4)
E-Bow (Untitled #6)
Gong
Andvari
Olsen Olsen
Hoppípolla
Með Blóðnasir
Viðrar Vel Til Loftarasa
Svo Hljóott
Heysátan
Popplagið (Untitled #8)


posted by きょん at 01:26| 大阪 | Comment(8) | TrackBack(0) | ◆Live Reports | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様でした。
どうです、レポ書けそうです?。
僕は正直あきらめました。
あの感動と衝撃を言葉できるだけの表現力は持ち合わせておりません。

きょんさんのレポを心待ちにしておりまっす。
↑プレッシャー?(笑)
Posted by Blue at 2006年04月04日 22:54
>Blueさん
か、書きました……。

言葉にすればするほど、読み返せば読み返すほど、自分の表現力のなさにガックリきてしまいますが、まずは記録しておくことが大事だと思ってどうにか書いてみましたよ。

あれは行った人にしか絶対わかりませんよねぇ。あの場に居合わせたことを幸運に思います。
会場に向かうときからハレー彗星でも見に行くような気分でしたが、
実際行ってみて千年に一度咲く幻の花でも見たような気分になりましたよ…。
大げさって言われたっていいです。この際。
Posted by きょん at 2006年04月05日 00:45
書きながらそして思い出しながら、いまだにすごく興奮しているのがこっちにも伝わってきましたよ^^ ナイスなレポでした☆
Sigur Ros、まだ聴いたことないので、聞きたくなっちゃった^^
Posted by こう at 2006年04月05日 20:17
やっぱりその場にいた人にしか味わえない感動ってのがありますよねー
いいなぁ…行きたかったなー…クヤシス
Posted by ねんそ at 2006年04月05日 21:16
充分に、
充分すぎるくらいにいいレポじゃないですか!。
あの感動を追体験でき鳥肌がたつくらい(大げさでなく)。
Takkです!。
Posted by Blue at 2006年04月05日 23:09
昨夜引き込まれるように読んでしまいました!

うまい!

そしてTakk...しかしらないけどいいです

まったくもって美しいの一言ではもったいなさ過ぎるバンドですなぁ
Posted by ばる at 2006年04月06日 01:44
自分の中でイメージ(実際には遠く遠く遥かに及ばないでしょうけど(笑))を作りながらレポ読んでると鳥肌たちました…ゾクゾクきました。

美しいレポごちそうさまです!(。・x・)ゝ

いけなかったのが悔やまれます…(涙)
Posted by ミキティ at 2006年04月06日 13:37
>こうさん
ぜひぜひ一度聴いてみてください。どこまでも美しく生命力にあふれた天上の音楽ですよ。あたたかい気持ちになれます。まずは紺色ジャケットの2nd、Agaetis Byrjunからどうぞ。

>ねんそさん
その場にいた人だけの感動、これはありますね〜。言葉にしてもなかなか伝わらないので。また来日あるといいですけど。

>Blueさん
そんなそんな、ありがとうございます。情景を思い出すきっかけになるようなことは書いたと思うので、あとは皆さんの想像力でがんばってください!こちらこそTakkです!

>ばるちゃん
本当に美しすぎて、美しいの一言ではまったく伝わりきらない!!ライブはTakk...の曲がほとんどやったで〜。

>ミキティさん
あの見事な映像と照明の演出については説明するのが難しいです。ここも皆さんの想像力でがんばっていただきたいです(笑)彼らの曲はCDを聴いてるだけでも鳥肌たちますよねー。また来ないかなあ。
Posted by きょん at 2006年04月07日 22:59
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