2011年08月02日

私の夏のサントラ

最近買った数枚がもろに夏ぴったりで、久しぶりにちょっと感想を書きたくなった。

Pala
Friendly Fires
B004THJ39E

まずはサマソニにも来るFriendly Fires。ファーストは聴いてなくて実はよく知らないんだけど、けっこう音は変わったらしい。この新作に関して言えばインディーロックっぽいんだけどかなりエレクトロ寄りで、曲によってはクラブミュージックファンも取り込んで大盛り上がりになりそう(Blue Cassetteなんてまさに)。正直カテゴライズはよくわからない。いろいろごった煮に聞こえるのに、どこか器用にも思えるぐらい綺麗にまとまっているところが、ありそうでなかなかない。はみ出しちゃっているようで、どこか綺麗で洗練されている。そういうの大好き。ちょっと系統はちがうけど、立ち位置的にMUTEMATHに近いものを感じる。Hawaiian Airみたいなビーチでワイワイ踊れそうなポジティブなトラックもいいけど、私はLive Those Days TonightやBlue Cassetteのクールな音のほうが夏には欲しくなるかな。ジャケットも良い。サマソニ一日目行かれる方はぜひ見てください。

If Not Now When?
Incubus
B004WKOCP8

フジ(行ってないけど)が終わったばかりのIncubusの最新作。これもジャケットがシンプルながら良い。すごく中身をうまく表してる気がする(雰囲気的に)。今回のはちょっと拍子抜けするぐらいゆるい。しかしそこがいい。Incubusの良さって、ロックで若いんだけど余裕のある大人っぽさかなと私は思っていて、今回はまさにそれが前面に出た作品だと思う。Morning View以上に。けだるいぐらいゆるいのに決してダルくならず、あくまで爽やかなところがにくい。そりゃもうブランドンのイケメンぶりと同じくらいにくい。南カリフォルニアの海と空のまぶしさは南カリフォルニアに行かないと手に入らないように、どうやっているのかわからないけどIncubusにしか出せないこの大人クールな雰囲気。このバンドはそういうところがどこまでもズルイ。一聴すると地味かもしれないけど何となくグルグル回しているうちにはまってしまう一枚。夏の旅に持って行こう。

Within & Without
Washed Out
B00505470O

最後はこれ、Washed Out。チル・ウェイヴとか言われてるらしいですね(確かにニューウェイヴっぽい)。まぁどの曲が、とか、特に強い印象が残るわけではないんですけど、こういう涼しい音は雰囲気だけで買ってしまいます。とにかく気持ちいい。この手の音が好きな人はぜひ。
posted by きょん at 02:08| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月25日

鎮魂歌

Within the Realm of a Dying Sun (Reis) (Spkg)
Dead Can Dance
B001FZ0A72


かなり古いけど一聴しただけでやられた。調べてみるとけっこう有名らしいことが判明。今更どうやってここにたどり着いたのかという話は面倒だからさておいて、鎮魂歌という言葉がこんなに似合うアルバムもそうそうないと思う。というかもはやそのもの。アンビエントで、重々しくて、暗くて、悲しくて、神々しくて、でも退屈にならないキャッチーさも程よく持ち合わせている。何も知らない人が聞いたらその荘厳さに映画のサントラかと思ってしまうんじゃないだろうか。それぐらいの存在感と、今聴いても違和感のない普遍的な美しさがある。さらにすごいのはこんな雰囲気重視のジャンルにおいて、アルバムとしての統一感をここまで保ったうえで、一曲ずつ取り出して聴いてもそのどれもが曲単位で素晴らしいこと。大傑作。
ラベル:dead can dance
posted by きょん at 22:03| ロサンゼルス ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月29日

再構築

Pretty Hate Machine: 2010 Remaster
Nine Inch Nails
B00489YLBS

嬉しいので画像大きめで。笑

長年期待されていたNINの1stのリマスターがついに登場。すごい。やっぱりトレントがやると違う。あらゆる音がよりクリアになり、なんかスカスカ軽かったこのアルバムのイメージを丸っきり変えてくれた。今まで聞こえなかった音が聞こえるようになり、すでに聞こえていた音はより鋭くなり迫力を増している。Sanctifiedってこんな不気味だったっけ。Sinてこんなに音圧あったっけ。

NINのファンなら買って損はないというか、ぜひ買うべき。惚れ直すこと間違いなし。旧盤を持っている人にこそ聴いてほしい。新パッケージも超クール。
ラベル:Nine Inch Nails NIN
posted by きょん at 08:14| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月18日

白夜の続き

Lunatic Soul 2
Lunatic Soul
B0042UD56U


Riversideヴォーカルのソロプロジェクト・Lunatic Soulから二枚目が到着。

いい。超いい。ホワイトアルバムというだけあって前作よりちょっと軽め。でも別にカラッとお気楽になったとかそういうことではなくて(だってRiversideだもん)、深い霧からやわらかい光の中へ抜けていくようなゆるい変化。画風はそのままに色彩が変わったというか。秋冬のぼんやりした空にピッタリ。

前作のSummerlandが好きだった私には一曲目から直球ストライク。前作と比べるなら民族風の楽器は主張強め、歌はより前に出てきて、洗練されてきた感があります。全体的にかなり気だるいですが(それはそれでいい)、曲によってはけっこう暴れてくれます。Riversideでもたまに思うけど、うねうね繰り返すリフなんかはちょっとToolを思わせる。

精神的にはおんなじなのにここまで表のサウンドがちがうと、ソロプロジェクトも意義があるというか、聴いてて楽しいですね。本家共々まだまだこれからが楽しみ。

Lunatic Soulマイスペ
ラベル:Lunatic Soul RIVERSIDE
posted by きょん at 08:40| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

夢だらけ

Veckatimest
Grizzly Bear
B001U7FWM8


今年のサマソニは個人的にどうもトリが弱いというかインパクトがないというか、各日の最後はどうも決め手にかけるのですが、中堅〜新人はなかなか熱いのがそろっています。で、早い時間帯の中でも最重要バンドの一つであろうこのGrizzly Bearの最新アルバム。無知なもので私はてっきり新人かと思っていたんですけど、2004年のデビューから今作ですでに3枚目のスタジオ・フル・アルバムだそうです。

素晴らしいです。生楽器のあたたかみに電子音がうまく溶け込む懐かしいような新しいような、落ち着くようで高揚感もあるサウンド。日は違うけど、きっとMercury Revなんか好きな人が昼間っから真っ暗なソニックに集って、この幸せな夢に酔うのでしょう。

ま、例によってこのあたりは目玉バンドが集中してまして、KEANEと丸かぶりなんですが。当日まで悩みそうです。


posted by きょん at 23:52| ロサンゼルス ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月29日

だから早く聴けって言ったのに

Meds
Placebo
B000LW7UR8


プラシーボのことを甘く見ていた。MUSEとかラルク好きなら聴いとけってあれだけしつこく言われていたのに、サマソニ直前になってようやく聴くというこのダメっぷり。妖艶とか耽美とか言うからもっとナヨナヨした自己陶酔音楽を想像していたけど(まあ確かにそういうところはあるし、それはそれで好きだが)予想以上にクールでソリッド。これはかっこいい。MUSEほどぶっとんだ壮大さがないところも逆にいい。

わかっていたけど、クール、退廃、耽美なんてキーワードが並んだらやはりもうだめ、ストライクゾーン。ライブも良いと聞くし、目当てのほとんどなかったサマソニ三日目が楽しくなりそう。

posted by きょん at 11:14| ロサンゼルス ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月17日

壮大な夢

See You on the Other Side
Mercury Rev
B0000247TF

サマソニ予習と銘打って今までスルーしていたバンドの旧作を買い漁るのが毎年この時期のお約束。今年の二日目(大阪)はNINまでソニごもりなわけですが、移動を考えてギリギリ見ようかと思っているのがこのMercury Rev。NINを前で見るにはちょっとギリギリすぎやしないかと思うんだけれども。そして中古で適当なの(これ)を買って聴いてみたところ…何ですかこれは。

最っっ高ーーーーーーー

じゃないですか。

シューゲイザーやサイケは元々大好きだけど、ここまでトリップさせてくれるバンドは少ないです。そう、こういう音楽はどれだけトリップできるかが勝負。いまだにちらほら出てくる若いフォロワーがどれだけ甘ったるいメロディーと霧のようなノイズで脳みそを揺さぶろうと、この壮大な想像力には勝てまい。

とにかく夢の国と聞いて連想するものは全部詰め込んであるので、現実離れしたいときには最適です、このアルバム。特にこんな汗したたる暑い季節には。気持ちよすぎて幽体離脱したまま帰ってこれなくても責任はとれませんけど。まぁその時は、See you on the other sideってことで。(どこでしょうね、the other sideって…。ふふふ)
posted by きょん at 19:44| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月14日

MUTEMATHの本気

アーミスティス
ミュートマス
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MUTEMATHの新作Armisticeツアー(アメリカ)にてVIPチケットが販売されていて、それを買うといろいろ特典がついてきて美味しいです。Tシャツ、それからライブで優先的に会場に入れるパス、ポスターがもらえ、そして何より新譜が先に聴けるListening Partyに招待されるというので買っちゃいました。わはは。

パーティーはLA某所のVIPラウンジにてひっそりと。集まったのは40人くらい。クラブの薄暗い照明のなかソファにもたれてゆったり清聴。

[新作の感想]
強い。これは本気だなと思った。先行シングルSpotlight、公式ですでに聞けるThe Nerveを聴いただけでもその勢いはわかるけど、2ndということもあって「何か明るいお祭り方向に行っちゃってるんじゃないのー?」という不安があった。でもアルバムを通して聴くとまったく違った印象に。あっという間に最後まで聞き通してしまう緩急の変化に富んだバランスの取れたアルバムで、1stのクールで時々サイケなMUTEMATHは健在どころかさらにパワーアップ。これをライブでどう料理してくるかが楽しみ。

★個人的に気に入った曲:
Clipping (エレクトロ+冷たいピアノが最高)
Odds
Lost Year
Burden (後半に長いインスト部分を含むMUTEMATHらしい曲。ライブでどう化けるか)


サマソニに行く皆さん!これは必聴ですよ!日本盤はありがたいことにサマソニに間に合うよう発売日が早めてありますから、ちょっとでも聴いてライブに臨みましょう!
posted by きょん at 10:51| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月03日

白夜

Lunatic Soul
Lunatic Soul
B001DFISUK

RiversideのヴォーカリストMariusz Duda氏のソロ・プロジェクトだそうで、昨年秋に出てました。Riversideっぽい(というかMariusz Duda氏っぽいのだろう)メロディーやプログレ的展開がそこかしこに潜んでいますが、メタルの攻撃的要素が一切ないうえ、無国籍風のパーカッションやアコースティックな音色のせいで、ヒーリングミュージックに近いぐらい派手さは抑えられています。でもそこはRiversideなので決して昼間の太陽のような明るさはありません。たとえるなら白夜の草原の中をゆくような。

神々しいまでのM4: Summerlandを初めとする最初の数曲は素晴らしいですが、最初の一枚ということでまだ方向性を模索しているように思えます。存在感はやはり本家に比べると少し見劣りします。それでもデビュー作として見ればものすごいクオリティー。こういうアプローチも出来るのだと作品として見せてくれたのは嬉しいです(なんせ私のツボの音だから!笑)。出来れば次作も出してほしい。

冷たく、しかし美しく穏やかなメロディーと、繰り返されるパーカッションのリズムの心地よいこと心地よいこと。瞑想に最高な一枚です。

Lunatic Soul 公式ウェブサイト
Lunatic Soul 公式マイスペ

今月発売の本家の新作も楽しみ!!
Anno Domini High Definition: +DVD
Riverside
B0026ZNL7Q

ラベル:Lunatic Soul RIVERSIDE
posted by きょん at 13:37| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月02日

流麗、憂い

Tightly Unwound
The Pineapple Thief
B0017PCX20


言われてみれば…というか聴けば聴くほどに…Radioheadに似ている。気だるい歌い方とか気だるい雰囲気とか。とにかく気だるいんだけど、もうちょっとプログレ寄りで忙しい音がアクセントになっていて良い(まぁそっち目当てで買ったんだけど。レディへ経由ではなくプログレ経由で)。

するする流れてつかまえられない曲展開とスパパパパーっと鋭くかつ軽やかなドラムが最高に気持ちいい。緩急のつけ方もいい。これははまるぞ〜。他のアルバムも徐々にそろえたいな。

■The Pineapple thief 公式マイスペ
ラベル:Pineapple Thief
posted by きょん at 03:56| ロサンゼルス ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月06日

黄昏時に

Urban Hymns
The Verve
B000000WF0


夕暮れ時にThe Verve!今年の楽しみのひとつ。

とにもかくにもまずは有名すぎるビタースウィート。だけど他の曲もいい。沈む太陽を横目にゆらゆら、ゆらゆら。至福の時になるにちがいない。

■The Verve 公式MySpace
http://www.myspace.com/theverve
posted by きょん at 23:28| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月05日

力強い一歩

Viva la Vida
Coldplay
B000RPTQ1C


サマソニ記念!直前の興奮と情熱と勢いだけで書く、レビューとも言えない個人的感想!(笑)

一曲一曲の主張が一歩引いたぶん(いい意味で)、アルバムトータルのバランスがすごくいい。綺麗でまっすぐで時に繊細なサウンドの芯はそのままに、今までの型をとことん壊して遊びまくっているのがとにかく楽しそう。ギターが歌う。ドラムが踊る。COLDPLAYみたいな売れに売れまくった超王道のバンドが、こういう実験精神を持っているということに嬉しくなる。

さあ大合唱で彼らを迎えよう。彼らの新たな旅立ちに乾杯。

おおお〜おお〜〜♪♪


■アルバムタイトル曲Viva La VidaのPV(合唱必至!)
http://www.coldplay.com/vivavideo1.php

■COLDPLAYの公式MySpace
http://www.myspace.com/coldplay
posted by きょん at 23:56| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月23日

耳につくわけ

気が付けば一ヶ月もここをほったらかしにしてました(苦笑)。でもでも、ちゃんと音楽生活は変わらず楽しんでおります、というかますます盛り上がっています(ならもっと記事を書け)。

* * * * * *

Dreaming Out Loud
OneRepublic
B000WMEAKC


サマソニ関連でこんなのを買ってみた。アメリカ滞在時からラジオで嫌というほど流れていた、あの耳につく「I said it's too late〜to apologize〜♪」なのだが、巷でよく聞くのは誰かさんのリミックスのほうで、こっちがオリジナルなんだとか?個人的にはこっちのほうが好き。暑い日が続いているせいもあってこの涼しげなサウンドがたまらなく気持ちいい。

すごく王道だし無難だし、何より私としてはどうも流行に乗せられている感が抜けなくて複雑な気分なんだけど(素直になればいいのに・笑。てかそもそもサマソニでキャーキャー浮かれてる時点で…以下自粛)、それにしたってここまで強いメロディーを書けるバンドはそういないと思う。しかもまだデビュー作なのにこの垢抜け度。耳につくってことは、やっぱり只者ではないってことか。

試聴はこちらで。
■OneRepublic 公式MySpace
posted by きょん at 23:58| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月21日

絶妙なバランス

Mute Math
Mute Math
B000I0QJJ8


良い!最近サマソニ予習を本格化したところなんだけど、これは本当にいい。新人とは思えない安定感があって、あの出演時間帯では最も期待できるアクト。この2週間ぐらいコレばっかり聴いている(あとはCOLDPLAYとCafe Tacubaとデスキャブを時々)。

ロックとエレクトロニカの融合っていうのは昨今の流行りでもあるけれど、彼らに関してはあまり今ドキというか流行に乗っている感じがしない。勢いでなくもっと堅実に作ったというか、それでいて音を楽しむ初期衝動も大切にしているというか。そのバランスが素晴らしい。奇抜でもなく地味でもなく、前衛すぎず定番すぎず、ものすごーくいい位置にいるバンドだと思う。

ロックの衝動的な部分とエレクトロニカの計算的な部分とがうまく絡み合って、ポップだけどクールで、しかも踊れて叫べて歌えて大発散な、とんでもなく楽しい音楽になっている。曲の作りだけでライブでの化けっぷりを期待させてしまうところもオイシイ。Plan Bの後半とかサイケ度を上げてめちゃくちゃにやってほしいな。イチオシです。

せっかくだから試聴リンクを貼っておこう。
■Mute Math 公式マイスペース

Mute Math "Plan B"
posted by きょん at 01:15| 大阪 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日

コラージュ

Cuatro Caminos
Café Tacuba
B00009VTYR


いろんな景色を切り取ってきて貼り付けたスクラップブックみたいに、色とりどりでごちゃ混ぜのサウンドが楽しい(中のアートワークがまさにそんな感じ)。半分ふざけたような言葉遊び、哀愁ラテンバラード、サイケっぽいピコピコなど何でもアリ。そんな個性豊かな曲たちが全部、まぶしい太陽のような底抜けのエネルギーで一つにつながれている。ラテン系だからなのかどうかはわからないけど、どの曲も(ちょっと悲しげな曲でさえも)強い生命力に満ちていて、あたたかい。

曲で言うとやっぱり分かりやすいところでHoy Esがダントツに目立っている。この曲だけやたら壮大。でも他の曲もいい。あったかくてお祭に合う音楽だから、サマソニでも楽しくなること間違いなし。
posted by きょん at 01:30| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月19日

漂流

One Day I'll Be on Time
The Album Leaf
B00005IAHJ


穏やかな波に乗って永遠に漂流しているような、やわらかいギターのリフがたまらない。遠い過去に思いを馳せるとき、空想にふけるとき、高ぶる気持ちを鎮めるとき、何にもない休日にぼーっと昼寝をするときはこの1枚で決まり。現実からふわっと離脱するのを助けてくれる。それもきわめて穏やかに。

大好きだなあ。
ラベル:The Album Leaf
posted by きょん at 23:46| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月17日

回り回る季節

キリテ
光田康典×加藤正人
B00092QU4Y


ブックレット一冊、CD一枚。全14曲。このボリュームだからこそできる閉ざされた濃密な空間の中で、光田氏の持ち味である民族音楽要素と美しいメロディーが丁寧に編み上げられている。RPGの広大なフィールドを彷徨うことなく、大地の一点に足をつけたまま、1ページ1ページゆっくりと季節が移り変わっていくのを眺めよう。自分が動く必要はない。そうすることで気づく美しさもある。

値段がつり上がらないうちに買っておくのが得策。
ラベル:光田康典
posted by きょん at 23:41| 大阪 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月14日

無敵艦隊

The Slip
Nine Inch Nails
theslip.jpg

一体どうなってしまったんだろうこの人は。With Teethで長い眠りから覚め、Year Zeroで助走開始、勢いは止まらず約一年で本作を投下。ものすごいリリース速度と、吹っ切れた力強いサウンド。いい加減「With Teeth」以前と以降に分けてぶつくさ言うのはやめろと言われるかもしれないけど、それにしたって、先行シングルが「うううっうっうー♪」ならアルバムの締めくくりは「いぇいいぇいいぇいいぇい♪(むしろヤーヤーヤーに聞こえるが)」である(笑)。嬉しいような複雑な気分になってしまうのも無理はない。ここはもう一緒にヤーヤー踊ったもん勝ちか。

今回はライブで聴いたら楽しいだろうな、という曲が多い。上の2曲もそう。もちろんNINなのだからどんな曲でもライブバージョンへの期待はあるんだけど、Letting Youのような、久々にMarch of the Pigsと同系統のわかりやすさを持つ曲に出会うと、ステージ前のカオスが想像されてつい血が騒ぐ。

トレントはこれでトップスピードに乗ったのか。それともまだ加速中なのか。

"Once I start, I cannot stop myself." (Disciplineより)



* * * * * * * *

運がよければNINの北米ツアーに参戦できるかもしれない。ついでにRadioheadも(その代わり来日公演は見れなくなるけど)。

ラベル:NIN
posted by きょん at 13:30| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月27日

Chase This Light.

Chase This Light
Jimmy Eat World
B000VQW7OK


孔雀の羽を拡大したような色鮮やかなジャケットが印象的。タイトルが表す通り、まぶしいほどポジティブなエネルギーにあふれた美しい一枚。ドライブのBGMに良いかも。

彼らのメロディーは心の奥で風化していた何かをよみがえらせるような力がある。心のまっすぐな部分とか、甘酸っぱい思い出とか、必死に何かを追いかけていた頃の感覚とか。

私も少しずつこういう時代を終えつつあるんだと実感してしまって寂しいけれど。だからこそ余計にいとおしく思えるのかな。年齢を重ねても、リスクを負うことを恐れずに前へ進める、強い人間でありたい。
ラベル:Jimmy Eat World
posted by きょん at 01:05| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月26日

ド迫力!

ハープ(DVD付き)
ミューズ
B001277MBK


これは何が何でもDVD付きを買うべき。「DVDつきのライブCD」ではなく、ライブDVDにCDのおまけがついていると考えたほうがいい。曲数・曲目を見ただけでわかる超お得パック。

あのMUSEのライブなのだからもともとかなり期待はしていたのだけど、コンポにこのDVDを放り込んで、約1週間前に我が家にやってきたフルスペックハイビジョンのテレビに映像をつなげて、スピーカーと大画面の真正面に座って見てみたらぶったまげた。さすが本国とはいえ、初っ端のKnights of Cydoniaから8万人の大観衆が画面からあふれる勢いで揺れていて、後ろに倒れそうになった。

彼らのライブを見慣れている人にとっては目新しいものはないだろうけれど、やっぱり何度見てもすごい。こんな宇宙規模の音楽をリアルタイムで味わう幸せ。ああこの時代に生まれてよかった。

Hoodooを映像で収録してくれたスタッフに感謝。この曲はほんとに何度見ても鳥肌だなぁ…。ライブで特に化ける。
ラベル:Muse
posted by きょん at 23:51| 大阪 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | ◆Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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